What I Like 【私の好きなこと】
「趣味は何?」
「好きなことは?」
面接なんかでも初歩の初歩でよく聞かれる内容だ。
でも、これに答えることは容易ではない。特に、大人になってからこれらの質問に答えられる人は少ないのかもしれない。
それは凄く悲しいことだ。日本の社会において、一人ひとりが趣味や自由な時間を持てる余裕がないという証拠かもしれない。
確かに、私も学校で勤めている時はそうだったかもしれない。【そんな人間になりたくない】と思ってバンド活動もやってきたし、適度にハメも外していたつもりだが…フリーランスになった今思うのは、【私はやりたいことが溢れている】ということだ。
それは真面目なことからアウトローなことまで、本当に様々。
だから、共存するのはなかなか難しいのだ。
例えば、今日、夕方にinkboxというfaketattooを入れた。2週間しか持たないが、かなりリアルなタトゥーに見えるものだ。もちろん、こんなものを教員時代にやっていたら、即刻校長室に呼ばれていただろう。
それがどんなに自分の中で大切でも、自分を表すことであっても、社会に入るということは、そういうことなのだ。これをやった時点で、上から呼ばれて、ダメなレッテルを貼られて、社会的に終わるのだろう。
日本の社会に5年いたが、その間、私は【自分】を諦めた。その結果、身体も壊した。
自分で言うのもなんだが、別に仕事ができないタイプではないと思う。
だけど…ダメなんだ。自分を表現したら踏み潰されるような社会は。性別で分けられたり、性別でグループ分けされてしまうような社会は。
それぞれの個性ややりたいことを無視して、"一般的"になることを求めたれる。
どうしてなんだろう?
私は、外れていると思う。それは自分で分かってる。でも、それが悪いこととは思わない。だって、この社会に疑問があるのだから。
外れることは凄く勇気のいること。そして、実力もいること。だけど、若者で同じ想いを持つ人がいるなら…いくらでも支えるから、そのままの気持ちを持っていて欲しい。
大多数に流される必要は何もない。
人はそれぞれ違う。
それを理解しているのなら、もっと先に進めるよ。
Emotion 【感情】
私は自己肯定感が低い。もう、マントルまで行くくらい。
だからこそ人の個性や意見を尊重するからなのか、外で見せている雰囲気なのか…そうは思われないことが多い。いつも明るく、ポジティブに自分のやりたい事を全て叶えてる人間だと思われる。でも、違うよ。
本当の自分を悟られないように振る舞っている節もあるから、何とも言えないのだが。
病気になってからはそんなこともどうでも良くなってきた。人にどう思われるかとか、世間一般的にどうだとか…そんなことに縛られてストレスを抱えて、それで身体を壊すのはまっぴらだ。1度きりの人生なのに、どうして周りを気にして我慢しなきゃいけないのか?悪いことではないのに、生きたい人生を生きてはいけないのは何故なのか?
理解ができない。
自分の感情を想いのままに吐き出す人も多い。感情に飲まれて、考えもせずに、その場の勢いで感情を出す人…。
それは自分が気持ち良いだけ。自分の気持ちを保つためにしていることが、周りを傷つけているとも考えずに、ただただ発散しているだけ。
そんな人がメンタル強く生き残って、抑えている人が肩身の狭い思いをする世の中。
これって、何なの?
平和に生きるためには、自分のストレスは自分で処理して欲しいし、自分の想いを人に押しつけないで欲しいし、自分が正しいと思わないで欲しい。
人間、それぞれ考え方も何もかも違うのだから。
そんな簡単なことも理解せず、感情的になって、自分だけが気持ちよく生きている人…。
ちゃんと考えて欲しい。感情をコントロールして欲しい。
人と生きる気があるのなら。この社会に生きる気があるのなら。
自分のことは自分で解決して。
周りに当たって発散しないで。
あなたの瞬発的な怒りがトラウマになって、引きずる人もいるんだよ。
In Mind【今、心に浮かぶ色々】
7月も終わりだというのに、北見は今日も曇り空。今年は夏らしい日も少ないし、コロナのせいでお祭りや花火大会もないし…天気が悪いと気圧の関係で身体は痛くなるから、【人生で1番もどかしく楽しみきれない7月】だった気がする。
しかし、天気やコロナのせいにしてばかりいても仕方がない。そろそろまたしっかり動き出さなければダメだなと思い始めた今日この頃。
5月から始めたオンライン英語スクール REDs。まだまだやれること・やりたいことが沢山ある。寝込んでぐずってばかりもいられないのだ。病気になって、今までの自分に立ち向かって、やっと【本当の意味での幸せ】を見つけられたのだから…ここからこの幸せをどうやって育てていくか、もっともっと大きな幸せを作り出すにはどうすればいいか、しっかり考えて行動していかなければな。
より多くの人々の英語学習の手助けをするにはどうすればいいのか?
やり方は沢山あるだろう。
英語を教えている時間は何にも変えられない程幸せな時間だ。
生徒さんが理解してくれた時の嬉しそうな表情を見るだけで幸せ。
自分が学んだことで誰かが喜んでくれるなんて、こちらも喜ばしいことだ。
人とコミュニケーションを取ることも好き。
人を観察することには長けていると思っている。
だから、それぞれの個性を生かして、個別に合った勉強法をオススメする。
どんな人でも、学ぶことはできる。
苦手だと思っている人も、自分に合った勉強法を知らないだけ。
英語教育を通して人に自信を与えたい。
それぞれの個性を受け入れて、生かして、人生を豊かにして欲しいから。
それが、【私が望む生き方】でもあるから。
人に教えることで、自分の知識も深まり勉強になる。
人をサポートすることで、自分の弱さにも鞭を打てる。
結局、英語教育に関わることで救われているのはいつも私の方。
だから、教えることを経験すればする程、教えることが好きになる。
感謝しかなくなる。
私にはこれしかないのだから、もっともっと努力しなければ。
取り留めのないことを書き綴ってみた。こんな日も良いさ。アウトプットすることが大切◎心の中だけに留めておくと、他のことに紛れて忘れてしまったり、曖昧な気持ちのまま育たないことが多い。それに、私は何でも1人で抱えすぎる癖があるから…プラスのことでもマイナスのことでも、ちゃんと外に出して清算しなければと気づいたのだ。
病気のおかげで分かったことや得たものが沢山ある。ここまで来るのに29年もかかってしまったが、今、やっと【人生の第一ステージ】に立ったようなものだ。まだまだ赤ん坊。ここから沢山学んでいかにゃ。その努力を惜しんだり途中で諦めたりしたら、多くの犠牲を払った意味がなくなってしまう…。
さて、今日もこれからレッスンが1つ入っている。新しく入ってくれた生徒さんの初回レッスンだ。こうやって、少しずつでも自分のやってることを広げていこう。無理はせずに、楽しみながら。
Restart 【blog再開】
お久しぶりでございます。Reina Sixxです。
前回のblogで話した通り、1月末から3月末まで、2ヶ月間オーストラリアへ滞在していた。理由は、線維筋痛症になってから初の北見の冬ということで、寒さから逃れるため。そして、その期間を利用して、CELTAという英ケンブリッジ大学が認定している国際的な英語教授の資格を取得するため。
2ヶ月間は本当に有意義な時間を過ごすことができた。資格もバッチリ取れたし、残りの1ヶ月間は12年前にお世話になったホストファミリーのお家でゆったりと過ごさせてもらえたし◎
そんな最中にコロナのことがあって、「え?帰れる?」って心配もしたけど、なんとかギリギリ帰国できて良かったわ苦笑
それからの生活をざっと話すと、5月から遂に自分の【オンライン英語スクールを開校】することができた!これはマジで大きな出来事!下にスクールのwebsiteのリンクを貼っておくので、興味のある人は是非見てほしい。まだまだ内容は少ないかもしれないが、これからどんどん更新していくつもりだ。
開校してから2ヶ月…まだまだ大忙しには程遠いけど、病気になってから初の正式なお仕事開始。6月7月は天候の変化も大きく、身体がなかなか言うことを聞いてくれない日も多かったけど…なんとかかんとか事業を進められていることに感謝。そして、こんな私の状況も理解しながらレッスンを真剣に受けてくれる生徒さんたちにも感謝。
何より嬉しいことは、生徒さんたちの英語学習にマンツーマンで携われること。高校で5年間教鞭を取ったが、1対大人数とマンツーマンとでは、レッスンで生徒側が受けられるサポートが違うのは明白だ。もちろん、高校で教えていた時も全力でできることをやってきたつもりだが、マンツーマンを始めて分かったことは、【私はこうやって一人ひとりの英語力を伸ばす手助けをしたかった】ということだ。
レッスンをするたびに、私自身がどんどん楽しくなっていく。生徒さんの成長を見ることができるたびに、自分のこと以上に嬉しく感じる。やっぱり私には英語教育しかないと感じることができるし、自分が得た知識や能力を使って誰かが喜んでくれるなら、そのための努力は惜しまない。そういう人間なんだということを、改めて感じることができる毎日である。
後は、6月に大きな出来事があった。というか、起こした。今までの29年の人生を覆す、大きな出来事だった。
人には大したことを言いながらも、私自身はどうしようもない人生を生きてきた。経歴を見れば、「またまた、ご謙遜を…。」なんて思うかもしれないが、本当だ。ここに書くことは避けるくらい、自分の幸せをまともに受け止めることもできず、苦しいことから逃げるだけで精一杯の、どうしようもない人生を生きてきた。
だけど、そのままでは病気になった意味がない。去年からのblogにも書いたように、私は病気に感謝している。線維筋痛症のおかげで、自分が本当に求めることを知ることができた。だから、これ以上我慢をしてはいけないと悟ったのだ。
苦しい時間も続いたが、人生で初めて逃げることを止めて苦しいことに立ち向かったおかげで、本当に欲しいものを手にできることができた◎今までの人生の苦しみを一層してくれるくらい、今は本当の意味で幸せだと言える。
これで、仕事もプライベートも、幸せしかない状況に持ってこれた。
今までは不満や疑問を抱きながら、ずっと1人で抱えて拗らせてきた。29年間。でも、線維筋痛症が教えてくれた。【もう1人で頑張らなくていい】と。
これからは、患者の1人として、もっと多くの人に線維筋痛症という病気を知ってもらえるよう、病気のことについても発信していきたいと思うし、英語を学びたいという人に、もっともっと勇気や希望を与えられる存在になれればと思う◎
人生、まだまだ捨てたもんじゃないって、本気で思えるこの状況をくれた病気に、私はやっぱり感謝しかないんだ。
New Journey -新たな旅へ-
さてさて、やっとこ今年最初の【挑戦】について書ける時がきたよ!12月に心を決めて色々準備しながら、ドキドキとワクワクが止まらなくて仕方がなかった笑
ということで…実は、1月24日(金)から3月22日(日)まで、北見を離れることにした。大きな理由は、11月末程から、寒さでどんどん身体の痛みが増してきていたから。
夏や秋には感じないような強い痛みを感じ、さらに、前までは予定を立てたら体調を整えて上手くこなせていたのに、それすらもできないことが多くなってきたのだ。バイトも何度か休んでしまったり、友達との約束にもいけなくなったりして、「これからもっともっと寒くなっていくけど…どうなってしまうんだろう?」という不安が大きくなった。
「このまま黙って寒さに耐えるのは良くない…よし、暖かいところで冬を越そう!」
至極単純な私の脳みそ、答えはすぐに出た笑
そこで頭に浮かんだのは、高校1年生の時、語学研修で3週間行ったオーストラリアのこと。13年も前のことになるけれど、あれからもホストファミリーとはずっと繋がって連絡を取っていたので、不躾なのは承知で、「冬の間泊めてもらえないか」と聞いてみた。病気のことも伝えて、もちろん、「お金はちゃんと払うから」と。
そんなことを急に聞いたら普通は困るだろう。でも、前からホストファミリーは、「玲奈の部屋はずっとあるから、いつでもおいで。」と言ってくれていたので、そこに甘えてみることにした。
私は本当に素敵な家族に出会えたと思う◎ホストダディーは即答でYES。「どれくらいいていいか」と聞いたら、「身体のことが1番だし、幾らでも好きなだけいていい」と言ってくれたのだ!しかも、お金のことについてはこんな風に返してくれた。
「いいんだよ、自分に必要なお金だけ持っておいで、私たちの娘には家賃はかからないよ」
先程言ったように、私がお世話になったのはもう13年も前のことだ。それも3週間という短い間だけ。それなのに、いまだに私のことをour girlと呼んでくれる優しさと愛情…感動しかない!
これで行き先は決まった。ただ、何も予定も立てずにずっとホストファミリーのところで居候するのは気が引けたし、自分が見つけた新しい夢のために動きたいと思った。せっかくオーストラリアに滞在するのだ、自分の英語力を伸ばすのはもちろん、何か知識や技術を身につけたい。
そこで思いついたのは、短期で学校に通うということ。しかし、アメリカの大学も出ていて英語力は十分にあるので、今更語学学校に通う必要はない。【英語を使って】何か別のことを学べるようなコースがあれば…そう思い、ホストファミリーの住むPerthの語学学校を色々と調べた。
私の求める「何か」とは、【英語教育】に関する内容だった。新しい夢については時期が来るまで公表しないことにするが、2019年の転職と発病で様々なことを学んだ結果、【私はやっぱり英語教育が好きだし、日本の英語教育を少しでも良くしたい】という想いに改めて気づくことができたのだ。だから、せっかくオーストラリアという英語母国語圏に行くのなら、そこで更なるスキルアップができればと考えた。
運の良いことに、私が希望としているコースを運営している学校がPerthにあった!1ヶ月通うことで、CELTAという、【イギリスのケンブリッジ大学教育機関が認定する、世界中で通じる英語指導者資格】を取得できるというものだ!
入学には筆記試験とSkypeでの面接が1時間あるということで、早速メールをして入学希望の意を告げた。筆記試験は英語の文法を解説する問題や、「教師として大切なことは何か」というエッセイ問題だった。ここらへんは、正直余裕笑 大学でも英語教育の授業は取っていたから英語で英語の文法を説明することにも慣れていたし、教育に関しては日本で教育免許状を取得するために勉強したことと、5年間の高校での勤務経験から導き出せることが沢山あったからだ。
続いて、面接へと移った。面接官は50代くらいの白髪まじりのおじちゃん。何故入学を希望するのかなどを聞かれ、その後はコースの内容説明をされた。実践も交えたトレーニングで、1ヶ月みっちりと特訓されるらしい。簡単な内容でないことは分かったが、久しぶりに本気で勉強できるとあって、ワクワクが倍増した笑 その後、英語の文法を解説する問題が3問出され、20分考える時間を与えられた後、面接官に向かって解説をした。まさか面接でも文法問題が出るとは思っていなかったので焦ったが、持てる知識を十二分に発揮できたと思う。全てほぼ完璧に解答できたよ◎
そんなこんなを経て、無事入学許可も降りた!バンザーイ!バンザーイ!笑
…ということで、このようなスケジュールになった。
1月24日(金) 北見を出発
1月25日(土) Perth in Australiaに到着
1月28日(火)〜 学校の寮に滞在しながらCELTAのお勉強
2月21日(金)〜 ホストファミリーの家に滞在
3月22日(日) Perthを出発
3月23日(月) 北見にただいま
新年早々、超いい感じ◎笑 これでまた自分の夢へも近づけるしね!
オーストラリアに行っても、CELTAについてやオーストラリアの生活について色々書いていければと思う。お楽しみに。
Bye 2019, Hello 2020 -激動の1年、挑戦の1年-
Happy New Year!!! 実感ないなぁ。1年て本当に早いよね。
大晦日は雪が全部溶けちゃうくらい気温も上がってくれたおかげで、朝から絶好調◎痛みや強張りも少ないし、動ける動ける!部屋の掃除と模様替えも無事終えることができて良かったわー◎物が多いから相変わらずゴチャゴチャはしてるけど笑
さて、2019年を振り返ってみることとする。正直、28年生きてきて1番激動の年だった。振り返らないわけにはいかない。
まず、3月に前職(高校教諭)を辞めたのが1つ目の大きな出来事だったかな。決意したのはだいぶ前ではあったけど、それでも、職業柄3月の末まで周りに言えずに隠し切っていたから、辞めるって実感がギリギリまでなかったかもしれない。
生徒たちとの別れは悲しかったけど、嬉しい言葉や手紙をくれたんだ…写真や手紙をフィリピンにも持って行ってたし、今も本棚に飾って、心の支えにさせてもらっているよ。
次に、4月からフィリピンに働きに出たこと。海外で働いてみたいという想いがやっと叶った瞬間だった。5年ぶりに英語に囲まれた生活ができて嬉しかったしね◎しかも年中気温の高い環境で…暑いのが大好きな私には天国だった笑
仕事自体は語学学校のマネージャーということで、同じ教育職でも仕事内容が全然違うし戸惑うことも多かった。でも、そのおかげで、自分は本当に【教えることが好き】ということを再確認できたかな。
そしてそして…何と言っても、最大の事件は【線維筋痛症】になったことですね苦笑
フィリピンに勤務してからわずか3ヶ月で体調不良、緊急帰国して病院を回るもどこも異常なし。この病気だと分かるのに2ヶ月かかった。でも、難しい病気の割には早期発見できたのは奇跡だったと思う。
この半年は北見で病気との闘い。最初は気持ちがついていかなかったけど、そこで一生懸命考えたから、立ち直ってからは自分自身の強さに気づくことができた。
クヨクヨしていても何も変わらない。どうせ病気なら、せめて明るく楽しく生きたい。そう思って、どんなに痛くても決して悲しく考えないようになった。
そもそも、病気になってから分かったことが沢山ある。だから、最大の事件ではあったのだけど、それを悲観しているわけではない。単純に、感謝してる。
まぁ、病気のことはblog始めた頃に沢山書いたし、こんなもんで笑
とにかく、2019年は凄い1年だった!この1年を乗り越えることができたのは、支えてくれている両親、いつも連絡をくれる親友や友達、心配して声をかけてくれる人たちのおかげ◎この場を借りて、本当にありがとう。
さーて、2020年だよ!今年は20代最後の年になるわけだな…きゃー、怖い怖い笑
今年は、【挑戦の1年】にしてみせる!もう既に1月の末から挑戦が始まる予定…病気への心配もあるけど、ワクワクが止まらないよ。今までの身体とは違うから、もちろん大変なことも沢山待ち受けていると思う。でも、【病気を理由に何かを諦めることはしない】って決めたから。やりたいことはやる。やると決めたことは、身体も心も大切にしながら、痛みと上手く付き合いながら、自分のペースでやり遂げる。そうすれば、辛いことなんて何もないでしょう?
とりあえず私は今年、色んな活動していくんで…よろしく◎
Truths of Fibromyalgia -線維筋痛症の真実-
お久しぶり…例の如く、寒さで体調崩しっぱなし。なかなかモノが喉を通らないので、食事が1日1食取れるか取れないかくらい。身体も痛みと強張りで動かしづらい。眠れない日は数時間しか眠れないし、かと思ったら、1日中ベッドで過ごす日もある。頭も痛く、やりたいことはあっても集中できない。
遂に本格的に右半身にも痛みや強張りが出てきた。ついこの前までは、左半身だけが別人のように感じていたけど…徐々に右手や右足にも痺れが出てきて、このままだともう元の身体の感覚はなくなってしまうかもしれないな。
右利きだし、正直「左だけで良かったー。」なんて思ってたけど…全身となると、余計に生活しづらくなるのは明白。流石にちょっと不安。
最近は予定もこなせなくなってきて、ストレスがなくても病気のせいでストレスが溜まっていく感じがする。嫌だなぁ。
そんなこんなでblogも定期的に書くことが困難になっていたのだが、今日は頑張って書かなければと思った。数日前、元フジテレビのアナウンサー、八木亜希子さんが【線維筋痛症】を発症したとのことで、ワイドショーでも病気がかなり触れられたからだ。
私は発症して約半年。まだまだ初期だし、症状も軽い方だと思うが…同じ病気を患っている人たちとSNSを通して交流することが多くなった。
その中で、今回の報道に関してショックを受けている人が沢山いるということを知って欲しい。
とあるワイドショーに出てきた医者が、【発症原因は学会レベルでは分かっている】、【早く治療をすればなんてことない病気】、【運動や食事改善、適切な薬で簡単に治る】みたいなことを言ったようで…それに激昂している患者が大勢いるのだ。
私もまだこの病気のことを完全によく分かってはいない。でも、自分でコントロールできるように知ろうと努力はしている。だからこそ、こんなことを公共の電波を使って偉そうに言った医者がいるとしたら、あたおかだと思う。あ、あたおか=頭おかしいの略ね笑
これを取り寄せてから、少しずつ読み進めてはいる。その中で、私が理解できたことを書いていきたい。
1. 線維筋痛症はちゃんとした病気
検査しても悪いところはない、ということもあり、線維筋痛症をちゃんとした病気と認めない医療従事者もまだまだ多いらしい。だが、線維筋痛症は身体に起こるれっきとした病気だ。痛みのシグナルに関する脳や神経の働きに誤作動が生じ、そのせいで何もないのに身体に痛みを感じるのだ。
症状の良し悪しは精神的ストレスにも関係してくるが、線維筋痛症自体は心の病気ではない。むしろ、このような慢性的な痛みを伴う病気を発症するからこそ、フラストレーションが溜まって精神的不安を感じることが多くなるのだ。統合失調症やてんかんのような精神障害とは異なる。
3. 線維筋痛症は自己免疫疾患ではない
自己免疫疾患と線維筋痛症とでは同じような症状が多い。しかし、血液検査や他の検査では自己免疫疾患のような結果は見られないのだ。また、自己免疫疾患では肌や関節に損傷をもたらすが、線維筋痛症が自身の身体を傷つけることはない。バセドウ病や関節リウマチ、シューグレン症候群とは異なる。
4. 線維筋痛症は結合組織疾患ではない
線維筋痛症患者が抱える細胞組織の腫れや刺激に関しては今のところ誰も証明できていないので、結合組織の疾患ではないと言える。結合組織疾患を患う人が線維筋痛症を併発することが多いので混乱しがちだが、結合組織疾患は血液検査で炎症が見つかる一方、線維筋痛症ではそれが現れない。自己免疫リウマチ性疾患や膠原病とは異なる。
5. 注目を浴びたくて痛いと言っているのではない
「病気に見えないよ。」、「痛いだけなら、何ともないんじゃない?」など、心ない言葉をかけられる患者がほとんどだろう。実際、【線維筋痛症のような慢性的な痛みに対応できるのは医師の1/4だけ】ということが研究で明らかにされている。患者は、周りの懐疑的な目に耐えつつ、「大切な人たちは自分を支えたいと思っている、でも、やり方が分からないだけだ。」という風に自分に言い聞かせなければいけない。
6. 線維筋痛症は心気症ではない
心気症は心から始まる病気だが、線維筋痛症は身体的原因からくるもので、痛みの信号や他の身体的な感覚を処理する脳のプロセスに支障をきたす病気である。
7. ただ怠けているわけではない
見た目では病気かどうか分からない。予定をドタキャンしたり仕事に出られなくなったりして、病気を知らない人は「怠けているだけじゃ?」と疑ってくるだろう。しかし、病気を知らない人は、患者が毎朝、全身の痛みや疲労感抱えて目覚め、睡眠障害や明日への不安を抱きながら眠りにつこうとしているのを知らないだけだ。
8. ストレスが溜まっているだけではない
ストレスが溜まって身体が強張ることもある。しかし、それはあくまで一時的なものだ。線維筋痛症の痛みは常に起こり、少なくとも3ヶ月は続くものだ。また、ストレスが溜まって感じる痛みと違い、線維筋痛症の痛みは全身に広がる。睡眠障害や倦怠感も、ただストレスが溜まっている時とは比べ物にならないくらいキツいものだ。
9. 鬱病ではない
鬱病から線維筋痛症は発症しない。むしろ、線維筋痛症のような慢性的な痛みが鬱病を発症させることがある。
患者の1人として、もちろんニュースで取り上げられて病気がより多くの人々に知られるのはありがたい。ただ、間違った情報が広がるのは辛いことだ。
別に辛さ自慢をするつもりはないし、blogでも直接の交友関係でも、あまりそういうネガティヴな面を見せないようにしているつもりだ。だが、想像してみて欲しい。
毎日、朝起きてみないとその日の体調が分からず、予定を立ててもこなせない辛さを。
どんな時でも、針で刺されたような痛みや筋肉に直接ドライヤーをかけられたような痛み、ガラスで切りつけられたような痛みや金槌で関節を思いっきり打たれたような痛みを感じながら生活している辛さを。
身体の痛みが酷くなると頭も痛くなり、何もやる気が起きなくなってしまう辛さを。
身体を動かす程痛みや疲労感が強くなり、筋肉も強張って動けなくなってしまう辛さを。
どんなに早くベッドに入っても痛みに集中がいってしまい、足もレストレッグス症候群やバーニングフィート症候群になってしまうため、眠りにつくことが難しく、眠れても浅い眠りで毎日疲れが取れない辛さを。
それなのに、【なんてことない病気】だとは言わないで欲しい。特殊な病気だから理解されづらいのも分かるけど、少なくとも、この病気で苦しんでいる人は沢山いるのだ。詐病だ、怠けだ…なんていう声も聞き流しながら、何とか毎日この病気と上手く付き合おうと必死なのだ。
もっともっとこの病気が解明されることを、そして、より多くの医療従事者や人々がこの病気に対して正しい理解を示してくれることを…サンタさんにお願いしてみよう。